親抱きの松

資料名 親抱きの松
読み方 おやだきのまつ
時代 中世
所在地 壬生町大字上稲葉
資料解説 南北朝の時代、宇都宮氏に仕える南条左衛門正春という武士が戦いの途中で戦死してしまいます。京都に住む妻 登美留は夫の訃報に悲しみ、宇都宮氏に預けられている娘の小桜を慕って旅に出ますが、この稲葉の地で旅に疲れ亡くなってしまいます。小桜はこの地で日夜母の霊を供養しますが、小桜もまた病に倒れ帰らぬ人となりました。村人達はこの二人を憐れみ、墓に日本の松を植え墓標としました。いつしか松は相抱くように成長し、「親抱きの松」と言われるようになったそうです。